過食嘔吐は治るのか
治ります。
「治したい」と思っているあなたが「ほんとうのあなた」だから。
たいせつな時間やお金を、趣味を楽しんだり、何かのスキルを学んだり、人と交流したり、もっと自分の人生を豊かに幸せにするようなことに使いたいですよね。
食べ物のことに振り回されて他に何もできないような日々を、これからもずっと続けていきたいはずはありません。
過食嘔吐の状態がなぜ続いてしまうの?
太るのが怖いからです。
太ったら醜くなって周りからの評価が落ちる。太った自分には価値がない、と思い込んでいるのです。
摂食障害(過食嘔吐)になるのはどんな人?
やるときめたらとことんやる、やや強迫性を持った努力家。自己肯定感が低い。
素質としてはHSS型HSP(刺激を求めるが刺激に敏感で傷つきやすい)の人が多いかもしれません。
摂食障害(過食嘔吐)の原因は
「自信のなさ」と「対人関係の不安」です。
自分はだめ、という深層に潜む思いと、人から好かれない、尊重してもらえない、ということへの強い不安です。
摂食障害(過食嘔吐)が治るとは
①日々の食事を安心しておいしく食べられる。会食もハラハラせずに楽しめる。
②食べ過ぎることがあったとしても「吐かなくちゃ」ではなく「明日ちょっと控えよう」といった発想ができる。
③体型への過度のとらわれがなくなる。
ということです。
「体型への過度のとらわれ」という、あなたの人生を縛っている鎖は、どのようにして形成されたのでしょうか。
痩せてさえいればと、細い身体を維持することの虜になったのは、どうしてなのでしょう。
このことについて、じっくり自分と向き合ってみましょう。
摂食障害(過食嘔吐)を治すために
太った自分には価値がないという「妄想」から解放されることが必要です。
あなたにどんな欠点があったとしても、欠点だらけでも、優しくなくても、賢くなくても、美しくなくても、だめでも情けなくもないということを思い出し、実感していくことです。
なぜ瘦せていたいのか、ノートに書き出してみてください。10分ほど時間をとって、思いつく限りとにかく書き出しましょう。
洋服がきれいに着られるから、だとしてそれがなぜ必要なのか、
身が軽いとスムーズに動ける気がして気分がいいから、だとしてそれがなぜ必要なのか。
どんどん掘り下げて書いていきましょう。
痩せているということによって、自分が望んでいるのは、どういうことなのか。
そして5年後、10年後に、どんな人生を送っていたいか、どんな願いを叶えていたいかも10分時間を取って、ノートに書き出してみてください。
いろいろ考えてノートもつけてみたけれども、その直後に過食用の食べ物を買いに行ってしまうかもしれません。今日もやってしまった、これだけ頭ではわかっているのにと、よけいにみじめになるかもしれません。
それでもやってみてください。摂食障害は、治るところまで成長したら治ります。 あなたが自分の人生のためにできることは、やせていること以外にたくさんあり、やせていなくても、多くのことができることを心の底から思い出してください。