ことばでいうのは簡単です。
不安や寂しさ、寄る辺なさを自分の中から追い出して、いつでも落ち着いて、くつろいだり楽しんだり、何かに集中したり、充実していられるようになればいいんです。
実はそれだけなんです。
けれどもこんなこと、まず無理ですよね。
不安や寂しさは、だれにだってあります。
けれど依存症になる人のそれはちょっとレベルが違います。
疲れていても、休みたくても、じっとしていられないような不安、
まるでジャングルに置き去りにされた5歳児のような寂しさ。
いままで生きてきた中でいろいろな過程があって、これほどになってしまっているものを、すぐにすっかり追い出すなんて到底、不可能です。
なんとかレベルを下げていきましょう。
太ることがとても怖いことも、不安や寂しさがつきまとっていることも、
心の不具合から来ています。
その病巣は「自信のなさ」なんですよ。自分ってだめだ・・情けないやつだ・・という深層に潜む思いです。
でも、それはまったくほんとうのことではない、いわば「妄想」です。
あなたにどんな欠点があったとしても。欠点だらけだったとしても。優しくなくても、賢くなくても、美しくなくても。だめでも情けなくもないのです。
そこを、思い出し、実感していただくことが、様々な非薬物療法の目的です。