うつや摂食障害の原因として、ひとつには生まれ持った神経の繊細さなどの「素質」もありますが、加えて、後天的に培ってしまった「ものごとの捉え方」と「感情の扱い方」にあります。

根強く残っている自信のなさやありのままでは愛されないという思いは、幼いころから「感情」面を抑えぎみにして「思考」優勢だったせいもありそうです。
(感情を抑えたり平気なふりをし続けるには、本来豊かな感情を持っている人ほど、実は大きなエネルギーが必要で、そのために疲れをためこみ、うつになったりすることにもつながります)

「思考」は自分の体験を意味付けます。

こんな自分はだめだとか情けないだとか恥ずかしいだとか、もっとがんばらないとやっていけない、といった自己のストーリーをうつや摂食障害の人は持っていたりします。
ありのままの自分はみじめなものであるといったような妄想(真実ではない)ストーリーです。

いじめられていたとか、肥満児だったとか、貧しかったとか、先生に嫌われていたとか、そういうことがあったとしても、みじめだったということにはならないのです。
それは「思考」の勝手な決めつけなのです。
ずっと「考えすぎ」だったのです。

「思考」は過去に戻って検証したり、ああなったらどうしようこうなってはいけないと未来を心配したりしていて「今」にいません。

寂しさの反対は「没頭」あるいは「集中」です。
今にいる、その瞬間には思考はなく、満足感と喜びがあるのです。

「いま」を味わうには「フィーリング」です。五感で味わうのです。

自然の豊かな場所に身を置くと、感覚が活性化されます。
私は昼休みによく瞑想をしますが、やはり野外だとてもやりやすいです。

自然は、語りかけてきます。喜びとやすらぎをくれます。

森の中を散歩をしながら、木々のざわめきや鳥の声、花の香や土の香り、頬をなでる風を感じて、自然の声を聴きましょう。

海を見ながら、体(=自然)と会話しながら、できれば軽く走ってみましょう。

今にいるしあわせは、いい子じゃなくても、なにか努力して条件を満たしたりしなくても、いつでも、自分自身の中にあったんだと思い出すことは、回復の助けになります。

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