「過食嘔吐は治ります」と前回書きました。
過食嘔吐から解放されて自由になることが「ほんとうのあなた」の強い思いなのだから、それが実現できないはずがないじゃないと。
さて「ほんとうのあなた」のいるところってどこでしょう。
「過食衝動のなすがままになっているあなた」や
「ひとまえで、周りから好ましく見られるように気を張っているあなた」
が、表にいるときには「ほんとうのあなた」は小さくなってる。けれどいつもいますよね。
そこは頭じゃない、もっと下の方の奥の方、おなかの方ではないですか。
あなたは、ずっとずっと
「自分はこのままじゃ足りない、もっとがんばらなくっちゃ」と思って生きていたのではないですか。
子どもなのに、いつもいつもそんなことを思っていたら頭でっかちになって「ほんとうの自分」がのびのび好き放題に遠慮なくいる自由が足りないですね。
「ほんとうの自分」を少しずつ、大きく強くしていくために
おなかを大事にしてください。
そこが本当の自分のいるところです。
広い場所で、深呼吸して、おなかを感じてください。
おふろに入ったら、おなかをなでて、今日も私をありがとう、これからも一生一緒だね、どうかよろしくね、と優しく話しかけてください。
一日いろいろあって、神経や頭はあれこれと乱れても、それはそれとしていったんおいて、おなかさんの優しさ、ひたむきさに、おなかの中まで入って行ってあいさつするくらいに、意識をむける時間をとってください。
前回「頭でわかっていることが、おなかでもわかったら過食嘔吐は治る」とも書きました。
「おなかでわかる」ようになるための、小さな一歩です。
最初はぜんぜんピンとこなくて、こんなことしたって、という感じかもしれませんが、どうか毎日やってみてください。つついていれば、もつれた糸がほどけるときが来ます。