うつや依存症は、不思議な治り方をします。

私は15年くらい前まで、不登校の中高生を支援する仕事をしていました。
民間企業の教育関連業でしたから、経営的な苦労は上役にはあったでしょうし、私もこれだけお金を払ってもらっているのだから、といったプレッシャーは強かったですが、仕事の自由度は高くやりやすい面もありました。

医療機関に属していると、いろいろと気をつかいます。
エビデンス(研究に基づいた科学的根拠)のないことを言ってはいけないか、とか、主治医と違うことを言ったりしたら患者さんを混乱させてしまわないかとか。

医師と心理師は、患者さんの心理状態の病的なところを健全な状態に近づけて苦痛を軽くしたい、という点で同じことをしているのですが、日本の病院では医師の権威は圧倒的です。

「医学」に対して「心理学」が下ということはないはずなのですが、「心」あるいは「心理」は科学では扱いにくい分野です。というか「科学」にはなりえないと私は思います。
心の機微という、はかり知れないものを測ったことにして、さらに統計的に処理したりしていること自体、無理があります。
それは「心理学」をなんとか学術として成立させるためには必要だったことですし、データを示さないといけませんので、しかたないですね。
けれど、うさんくささの原因にもなっていると思います。
私は職業をきかれて「カウンセラー」というとき、うさんくさいでしょうねなんだかすみません、という気持ちになります。
「人の心」というものを専門に仕事をさせてもらっているなんて、おこがましいという気持ちもあります。
けれども「心」は自分にとってやはり最も興味深いのです。
非科学的に、つまり奇跡のように、よくなるということがあるのです。
心の分野は不思議がいっぱいです。

私は不思議や奇跡に出会うことが大好きです。
心の底から、楽しさ喜びを感じます。

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