身体と食事のことについて

自覚されやすい全身症状

胸やけ 腹部膨満感、便秘 痔、疲れやすい、寒さを感じやすい、ふらつき、動悸、無気力、むくみ、あまり食べていないのに太る 記憶力低下 月経異常 嗄声(声が枯れる)

身体に起こっている可能性のあること

  • 逆流性食道炎 (食道だけでなく声帯や歯も胃酸で傷む)
  • 低カリウム血症(大量の胃液が失われることによる。カリウムは神経の伝達や筋肉の動きに必須であり、低下すると不整脈が見られることもある)
  • 脂質代謝異常(痩せているのに高コレステロール血症 菓子類やアルコールのせいか)
  • 腸の動きが悪い。(栄養不足のために腸の運動の助けになる腸内分泌液が不足)
  • 甲状腺ホルモンの低下(省エネのため代謝を落としている)
  • 免疫力の低下(骨髄で十分な数の白血球を作ることができない)
  • 貧血(赤血球、血小板も不足)
  • 脳の萎縮(脳は全エネルギーの18%を消費する。ブドウ糖しかエネルギー源にできない)
  • 骨粗しょう症(骨折しやすい。背骨が曲がる)

これらのほとんどは改善可能です。  
「食べない状態」は摂食障害の片面であり「回復」ではありません。
過食嘔吐は、一時的におさまっても、身体が飢餓状態のままでは必ず再発します。
最も効果的なダイエット方法は、基礎代謝量を上げることであり、基礎代謝量を上げるのに最も効率的なのが筋肉量を増やすことです。
そして筋肉量を増やすためには 絶対に食べなければならないのです。

回復のゴールは症状をなくすことではありません。
外見や人からの評価に心を振り回されて、いつも無理してがんばって、褒められてもさらにがんばらないといけなくなる、その果てのない緊張状態から、ありのままの自分自信を愛し受け入れ、ほんとうの自分らしい人生を充実させてゆく成長の方向へ、安心とともに歩んでゆけるようになることです。

栄養のこと

栄養素には、骨、筋肉、臓器、血管、髪の毛などの「身体をつくる」ことと、脳をはじめ身体を動かす「エネルギーになる」ことという2つの役割があります。
「身体をつくる」のは主にたんぱく質。
「エネルギーになる」のは炭水化物と脂質です。
またビタミン・ミネラルは、身体の機能を正常に保ち身体の調子を整えますが、これらも体内で合成できないため、食品から摂取することが必要です。

全身症状回復のための食材の例

  • 悪玉コレステロールを下げる  [豆腐・納豆・大豆・青魚・ナッツ・酢]
  • 中性脂肪を減らし代謝を高める [鳥のささみ・牛赤身肉・ツナ・さば・あじ・さんま・わかめ]
  • 貧血の予防・改善 [レバー・のり・乳製品・アスパラガス・キウイ・かつお・まぐろ・あさり]
  • 粘膜を正常にたもつビタミンAを多く含む [ブロッコリー・じゃがいも・れんこん・にんじん]
  • 骨を丈夫にし、免疫機能を調整するビタミンDを多く含む [鮭・いわし・ブリなどの魚類・キノコ類・卵]
  • 糖質代謝、エネルギー産生に必要(不足すると疲れやすくなる)なビタミンB1を多く含む [豚肉・うなぎ・ナッツ・カリフラワー・ほうれん草]
  • 眠りを改善し、骨粗しょう症を予防する脳内伝達物質セロトニンを増やすトリプトファンを多く含む [鳥ささみ・鰹の刺身・牛もも肉・ツナ缶・卵]

等々、心身の回復に資する食材を使い、安心して食べられるお食事を提供します。

一度に食べきれなかった分は小分けでとっておいていただいても結構です。
(ラップ・タッパーをご用意いたします。電子レンジは共有スペースに、冷蔵庫は各部屋にあります)